【看護学生、そして准看護師へ】

看護学生の時、人は生まれてくる準備をするのに、なぜ死ぬ準備はしないのだろう？と疑問を感じて実習生活を過ごしていました。
最期を迎えた方の葬儀の準備が進む中、家族には遺影写真の準備を言い渡されます。
これを受け、探すことが大変だった、準備をしていなくて慌てた、と言う話をよく聞きました。

葬儀屋に出した写真は、果たして本人が納得している写真なのだろうか？
最期を見送ってくれる人に対して、向けたい表情なのだろうか？

初めて感じた違和感は、祖父の遺影写真でした。
知らないおじさんの写真と感じていたものは、祖父の若い頃の免許証の写真。
私の知っている祖父と、飾っている写真の人は違う。
幼い時に抱いた疑問は、看護学生の頃にテレビで放送されていた生前遺影のカメラマンの特集がキッカケで紐解け、そして生前遺影の大切さを認識しました。

今でも活動の根底には、その人にとって最期の写真となるかもしれない、と言う気持ちで活動をしています。


【そして、カメラマンへ転向】

自己表現で迷っている中、撮られることがきっかけで、撮る側へと転向。
准看護師として産婦人科、老健、訪問看護の勤務をしながら、カメラマンとして採用率１０％の会社へ登録・活動を開始。

人の人生はまるで物語のようだ、と感じたことから、２０１７年より【物語フォトグラファー】の肩書きで活動。

専従としての看護業務から退職し、Photo Office Kapuriを開業。
撮影の幅は新生児、赤ちゃん、カップル、家族、ウエディング、プロフィール、施設、ペット、商品などと、料理以外。

２０２２年から連続したモデルのドタキャンにより、「モデルがいないなら、自分がモデルになればいい。」と思い、セルフポートレートの撮影を開始。
シルエットに金魚ちょうちんを加えた、作品作りに尽力中。
※金魚ちょうちんを普及するための、協力企業様を募集しております。


【受賞歴】

平成26年(2014年)第51回二科展写真部山口支部 奨励賞 「静寂」
平成27年(2015年)第52回二科展写真部山口支部 入選 「出逢い」
平成29年(2017年)第54回二科展写真部山口支部 奨励賞 「ありがとう」
平成30年(2018年)第55回二科展写真部山口支部 推薦 「ペテン師」 雑誌掲載
令和1年(2019年) 第56回二科展写真部山口支部 入選 「胡蝶之夢」
令和2年(2020年) 第57回二科展写真部山口支部 入選 「情愛」
令和3年(2021年) 第58回二科展写真部山口支部 入選 「ONE LOVE」
令和4年(2022年) 第70回二科展写真部 入選 「戯れ」 国立新美術館にて展示
令和5年(2023年) 第61回富士フイルムフォトコンテスト 組写真部門 大賞「生命」
令和5年(2023年) ポートレート最大規模の祭典 「Portrait Biwak」　HASEO賞・佐野小波賞

【展示歴】

2015年 河本翔子 個展 「写真に、恋をして。」(広島県広島市)
2015年 6人展 はらみちを美術館(広島県三次市)
2016年 7人展 やまぐちフラワーランド(柳井市)
2017年 7人展 きらめき広場・哲西(岡山県新見市)
2018年 ふたり展「The first time Photo story」(柳井市)
2019年 ふたり展「写真に綴る私たちの記憶」(柳井市)
2019年 7人展 はらみちを美術館(広島県三次市)
2019年 ふたり展「余白の幻影」(柳井市)
2019年 河本翔子 個展 「誕生」(柳井市)
2023年 5名の作家さんとのギミック展 「クリアフル」(山口市)
2023年 ポートレート最大規模の祭典 「Portrait Biwak」（東京都）

【参加】
広島のギャラリー▶︎作品のアートレンタル・販売
平和写真プロジェクト▶︎全国の公立図書館の写真集の寄贈

※SNSでの活動は、河本尚子（しょうこ）としておりますが、こちらはビジネスネームとなります。どちらも本人です。